<2009年12月例会教育より>

「朗読について」

朗読とは 声を出して作品を人に伝えると共に文学作品を味わい観賞すること。

1. おもに 文学作品をテキストにして
2. 読み手と聞き手との双方の作品鑑賞のために
3. 作品の内容を理解しつつ味わえるように
4. 声を出して読むことである。 (渡邊智明氏の朗読論)

声を出して読むことは音読であり、人間の複雑な感情表現を付加して そこに ドラマティックな世界をつくることが 朗読である。 (NPO朗読文化協会)

朗読の形式には
一人読みと群読(役割読みと集団の揃い読みを組み合わせたものでこれは 演劇的手法をとる)がある。

目的達成のためには
  読み手は どのような 作品を選ぶかが重要であり 発声、発音、アクセント、イントネーション、プロミネンス(目立つこと)など音声表現の全てを必要とする。

練習をするには
1. 黙読を数回した後 声を出して読む。
2. 発音を正確にする。(滑舌の練習、アクセント、イントネーション, テンポetc)
3. 文の構造をとらえながら 文章を読み上げる訓練をする。 (文章の理解、間の取り方、声の高低)
4. 言葉を発しながら 作者が何を表現したかったのかを考える訓練を する。(声で文章を書くつもりで声のイメージを表現する)

こうした 練習を重ねてこそ そこに リアリティが生じ 聞き手を感動させる朗読が出来るのではないでしょうか? 人はそれぞれの 魅力的で その人らしい 表現方法を持つべきで 即ち 「自分らしさの追求」になる。


2009年12月18日京都クラブ例会教育 中川愛子作成
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