<2010年1月例会教育より>

教育 「Discussionの種類とプロ&コンについて」
討論について、いろんな方法を知っておくとどのタイプの討論をすれば有効にメンバーの意見を引き出すことが出来るかがわかります。 例えば、プログラムの中で、又役員会、委員会ではどのような討論が出来れば効果的でしょう。会長、委員長になれば、会を開催する前に充分の準備をし、リーダーとしてその討論を纏めなければなりません。なんでも行き当たりばったりでは時間のロスに成るのです。討論には議長と書記が必要です。
1. Buzz Session (バズ セッション)ーおしゃべり会議ー
これは多人数を小グループに分けて10分くらいの間に同じテーマで蜂が飛び交うように発言する方法です。
2. Brain Storming (ブレイン ストーミング)−集団思考ー
個人では限界のあるアイデアを集団の中から生み出します。第1段階:自由なアイデアを無批判の中で出す。第2段階:出されたアイデアを評価し、分類します。第3段階: 整理されたアイデアを再検討し、具体化させてゆく。
3. Circular Response (サーキュラー レスポンス)−円形応答ー
円形座席にして一人1分くらいで時計回りに発言する。順番外の発言は認められない。 モデレーターが要約をする。
4. Round Table Discussion (ラウンド テーブル デイスカッション)−円卓討論ー
あるテーマに関して自由に討論するが、一人で会話を独占したり、私的な発言は避ける。
5. Panel Discussion (パネル ディスカッション)陪審討論会
特別の知識や能力を持った人3から6人が、構成された討論を聴衆の前で行う。モデレーターは最後に全体の概要を纏める。
6. Symposium (シンポジュウム)討論会
学術経験者や専門家が講演形式で発表する。
7. Forum (フォーラム)公開討論
討論会や講演会に引き続き聴衆と意見交換や質疑応答すること。
8. Debate (ディベィト)討論
聴衆に自分たちの議論がいかに相手より優れているかを示す討論会。 ジャッジにより勝敗が決められる。

9. Pros & Cons Argument (プロ・コン・アーギュメント)

 これはディベィトのウオーミングアップ、入門編です。
 プロは賛成、コンは反対という意味のラテン語から来ています。
目的:
ある論題に対してどれだけ多くのアイデアが出せたかを競うもの。
テーマは興味があり話題性のあるもの。抽象的でなく、専門知識の必要のないもの。
方法:
a. プロ側、コン側の人数は出来るだけ同数とする。
b. アイデアを出すときには、箇条書きの要領で簡単明瞭に話す。
c. 時間を決めていても、アイデアが出尽くしたようであれば途中で止める。
d. アイデアを出す時間の目安、5人位(片方)3分程度、10人位 5分程度。
判定:
a. アイデアが沢山でたほうを勝ちとする。
b. 内容が似ていたら質が高いと思われるものを優先する。
c. 内容的に疑問のあるものは1つとは数えない。
d. 同点なら質の高いアイデアが出たほうを勝ちとする。
役割:
a. 議長(進行役)
b. プロ側、コン側(なるべく同数とし、人数は問わない)
c. ジャッジ(奇数、議長が兼任しても良い)
進行:
a. プロ側、コン側の2組に分ける。
b. アイデアを出す人が挙手し、早いもの勝ちで指名する。
c. 両グループが挙手の場合は交互に当てる。

* プロとコンの立場を入れ替えて2回目を行うと、頭の切り替えに役に立つ。
* 1回目と2回目は違うアイデアを出し、同じにならないこと。
* 時間は1回目と同じとする。


京都クラブ31期 1月例会教育 大野三恵子作成
   参考教育資料 C−31 グループ討論をリードするための準備