<2010年4月例会教育より>
「 プレゼンテーション」
プレゼンテーションとは、プレゼンス・プレゼントの派生語です。
プレゼンスは、「今」「ここ」のほかに「存在・風采・貫禄」の意味があります。プレゼントは、「見せる」「上演する」という意味です。つまり、プレゼンテーションとは、(いま、ここで、見せる)ということに他ならないのです。
プレゼンテーションは又「論理的な説得コミュニケーション」です。
社会では、開発された商品を分かりやすく説明して相手の会社に売り込むとか、自分の立てた企画書を説明して企業を動かす等、日常的にプレゼンテーションが行われ、その説明の仕方の良し悪しで、仕事が評価されます。
又ITCでは様々の場面でのスピーチに必要とされます。

プレゼンテーション技法のポイント

1)三つのPを考える
  Purpose:目的は何か Place:どこで行うのか People:誰に対して行うのか
2)目的と意図(コンセプト)をしっかり把握する
3)資料の収集
  ・テーマについて具体的なイメージを描くため
  ・話の構成に必要
  ・視覚的ツールの作成に利用できる
  ・「最も伝えたいこと」を絞り込む
4)話の組み立て
   導入・これから何について話すのか
   本論・分かりやすく 簡潔明瞭に話す
   結論・聞き手の記憶に残るように
5)視覚的なツールの検討
   効果的かどうかを考える
6)効果的な表現
   プレゼンテーター(話し手)は、聞き手にとって大きな存在です。
人は、「何が話されているか」より「誰が話しているか」に気持ちが向きやすい傾向があります。ある社会学者の研究によれば、 話す内容そのものより、話し手の姿勢、動作、表情、視線、服装などの視覚的情報に55%、声の大きさ、話すテンポ、語調などの聴覚的情報に38%の関心が向けられることが分かっています。プレゼンテーターは「自分が最大の視覚的ツールだ」という意識を忘れてはいけません。
落ち着きのある態度で、自信を持ち堂々と行うことが重要です。出来れば、話す内容は全て覚えたほうが良いのですが、それが無理であれば、せめて、導入部だけでも覚えてください。
メモを見ながら話すと、聞き手との心理的な距離が離れてしまうからです。
一番大切なことは、誠意をこめて準備し、話すことです。 


    2010年4月16日 京都クラブ例会教育 大野三恵子作成
参考資料 ITCカウンスルNo.3 第3回会合 Office L.C.S. 山中千佳子氏