<2015年4月例会教育より>

動議の手順
今日のテーマは「動議の手順」ですが、未経験の方たちのために、ごく基本的なこと、それは何か、 どのように使うのかについて省略して説明します。

動議とは何か
ある事柄について、組織が行動をとるための提案、つまり何か採用してほしいことを会議に持ち込むこと。簡潔・明確な言葉で文章化して提出するのを動議と言う。 大きく分類して
・「原主要動議」〈最初に出す動議〉と
・「付帯主要動議」(新しい議事ではなく、他の動議が出されていないときのみ出せる。議事について、あるいは過去または今後の行動に関する議題として提出されるもの)がある。


主要動議の審議中に出せる動議として、
・優先動議
・補足動議
・付帯動議    これらは主要動議に優先する。

別グループに
・再上程動議
・分類外の動議 がある。

中でも一般的によく使われるのは
「補足動議」の中の
・修正
・期限付き延期、
・委員会に付託
・討議の制限あるいは延長
  など他の動議に適用される動議で、動議の形をより良くしようとするもの。

「優先動議」の
・権利の主張、
・休憩、
「付帯動議」の
・表決確認、
・動議の分割、
・情報の要請、 などがある。

これらの使い方は、必要に応じて研究し、身に付けておくと便利。

決議案は形式的な書き方で出される原主要動議でやや長い文章になるものをいう。

勧告というのは、報告の中に含まれる提案事項で、これは動議ではない。 審議するためには「勧告を採択する」動議が必要。役員会勧告は書記が述べ、 そののち1会員の立場で「採択動議」を出す。

動議の出し方
否定形でなく肯定的に表現しなければならない。「・・・・をする」という形で出す。何故でしょうか。「・・・・をしない」ということであれば、審議の必要がない。ただし「・・・・をしないことを決議する」という出し方はできる。前に出たように8ステップで審議していく。

動議の審議には決まりがあります。
・セコンドは、出された動議を審議しましょうという意思表示で、動議に賛成ということではない。中にはセコンド不要の動議もありますが、殆どの動議にはセコンドが必要です。誰もその動議を支持しないのなら、ただ1人の提案のために時間はとらないという、ロバートの合理的な考えからのもの。

・動議の提出者は、自分の動議に反対意見は言えないが、反対投票はできる。これも合理的で、討議しているうちに他の人の意見を聞いて考えが変わったら反対投票できる。

・発言には優先順や発言のルールがある。
@動議の提出者
A発言を求めた順
B他の会員の批判攻撃はしない。
C個人名では言わない (役職で言う・先の発言者がという)
D1議案につき1人2回まで発言できる。それ以上の発言はフロアの承認が必要
E1発言10分以内 (大会ルールは採択された通り)


動議権・投票権を持つもの
クラブでは全員(但し役員個人では出せないので勧告として出す。会計が請求の動議を出すのは、会計としてではなく1会員として出す。)
カウンスルレベル以上は派遣員のみ。
クラブで採決の時、挙手では議長・議会法規役員は最後に出す。
口頭は議長の判断、分からないときは挙手に切り替える。

採決方法 10種類ある。
マニュアルをみること。ITCでは拍手の採決はないことに留意。

投票結果報告
テラーは投票総数・当選必要数・得票数・無効投票数をフロアに報告して、報告書を議長に提出する。 相対多数の選挙では当選必要数は不要。

修正の方法
1.語句の挿入あるいは付加
2.語句の削除
3.語句を削除して挿入
4.段落あるいは決議案の置き換え


修正のルール
1.主要動議に関連していない修正案は出せない。
2.1つの動議に出せる修正案は第一と第二の2つまで。
3.第一修正は主要動議に、第二は第一修正に密接に関連していること。
4.さらに出したいときにはそれらが処理された後に出せる。
5.置き換えのルールは、手順に注意。 1から5までの手順を踏む。
  置き換えられた後は付加の修正のみしかできない。
6.削除や付加された語句を変更や削除できない。
7.あるところから削除した語句を別の個所に挿入できない。
8.会則・常規は予告されたものより大きい変更はできない。
9.会則・常規は置き換えは第一修正案になる。


再上程動議
・再審議の動議は性急だったり、軽率だったり, 誤ったりしていた議決を正すことができる。 ただし、表決のときに多数側に意思表示した会員しか出せない。 


2015年4月17日 京都クラブ例会教育 常田道子作成
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