<2017年9月例会教育より>

「ブックレビュー」
ブックレビュー
目 的
  • 本の内容を紹介するにとどまらず、内容や要旨に対して奥深い批評・分析をします。

  • 自分自身の考えと意見を示さなければなりません。

  • 自分自身がどう感じるかを表現することが実際の価値と同じくらい重要です。


  • 利 点
  • 読書の楽しさを知り知識を増やします。 

  • 主題を要約し、分析的思考で読むことを学びます。 

  • 著者の文体と主旨を解釈する能力が開発できます。 



  • 手 順
    1. まず自分が取り上げたい本を選びます。そしてその本を再度読み込みます。

    2. 本の名前、著者名、出版社、価格、入手方法を紹介します。 

    3. どの様に紹介するか概略を作ります。スピーチを作る時のように、導入・本論・結論が必要です。
      効果的な導入の仕方を考え、自分自身の見解による評価をします。
      著者についても論じその文体や書式などについても論評する。
      この本がどのように展開していくのか、登場人物がどのように描かれているのか、などなど本の内容や背景について自分自身の見解を述べます。他の評論と違うところがあれば反論し引用した評論者を明示します。

    4. 自分の論評を要約し(最初の導入文にかえり)結論にもってゆきます。 また、
      ・本の価値をあやまらないこと
      ・内容を分かりやすくダイジェストすること
      ・その結果、(ああ、何か一つトクをした)と感じさせること、の三つのポイントが大切で、本の価値を間違えないように、 普段から学んでおかなければならないのです。 

    発 表 (話し方)

    1. 自信を持って話します。事前に注意深く練習を重ねる事によって必要な自信がつきます。資料に十分精通できるよう練習します。メモは使用しても選んだ抜粋以外は原稿を読むことのないようにします。

    2. 聴衆との間に防壁のようなものを感じさせないように細心の注意を払って本をとり扱いましょう。 選んだ抜粋文を適切な時にすぐ読めるように必ず印をつけておきます。強調する必要のない時は本は下におきます。 

    3. 上手な視線の配り方で聴衆を発表の内容へ引き込みましょう。 

    4. 聞き手の注意を引き付けておくために話し方の速度を変化させ、一本調子にならないように話します。聞き手があなたの評価を吸収するよう効果的な間を取りましょう。

    5. つくりすぎたジェスチャーでなく自然に行います。これはブックレビューですが、よいスピ―チをする時のあらゆる技術が応用されます。

    6. 課題を楽しんでやります。熱意を示せば、聴衆は楽しんで聞いてくれます。他の人々が本を読むように説得することに挑戦するこの特殊な仕事を楽しんで下さい。

    ブックレビューの目的は本に書かれている要旨に対して批評的分析をすることでその本を読むか、読まないかの決断をさせることです。


    参考評価項目

    ▲ 資料の知識▲ あらすじの大意
    ▲ 色彩ある描写的な言葉の使用▲ 視線、自然なジェスチャー
    ▲ 本の主題の明確な理解▲ 資料の組み立て
    ▲ 著者の目的と文体の明晰な批評  ▲ 聴衆の反応



    2017年9月15日 京都クラブ例会教育 山田千恵子作成

    door戻る